鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「全国日本津々うりゃうりゃ」

・全国日本津々うりゃうりゃ
著者:宮田珠己
出版:廣済堂出版



成毛眞氏の「面白い本」を読んで、「アレコレ読んでみたいなぁ」と思いつつ、結局買ったのがこの本w。
まあ一時期の椎名誠のエッセイに通じる脱力系旅行エッセイですな。



特に強い目的意識もなく、何だか行き当たりばったり的に日本国内の色んなとこに行って、特に観光名所を回る訳でもなく、グダグダと下らない話をする。
単に「下らない」だけじゃなくて、そこには独特の「こだわり」があって、でもその「こだわり」がまた「下らない」という・・・
その「下らなさ」が面白い訳ですな。
ま、読んだからと言って、何か「得るもの」があるわけじゃありません。



本書が訪れるところで、「日光」とか「しまなみ海道」とか、行ったことがあるトコも出てきますが、
「そんなとこあったかなぁ」
くらい。
でも悔しくもなければ、改めて行ってみたいと思う訳でもなく。
だいたい行ったことがないところも、本書を読んだからと言って、特に言ってみたくなる訳でも、旅情をかき立てられる訳でもありません。



「なんか下んないこと言ってるなぁ/やってるなぁ」



煎餅でも食べながら読んで、そんな風に楽しむ本。
ま、そんな感じでしょうか。



僕は好きですよ。