鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「皇国の守護者1 反逆の戦場」

・皇国の守護者1 反逆の戦場
著者:佐藤大輔
出版:中央公論新社(Kindle版)



13ー14年年末年始のエンタメ読書の2作品目がコレです。
実は結構前から気にはなってたんですよ。
でもこういうのは「完結してからの方がいいかなぁ」と思ってて、何となく避けてきてました。
でも同じように思ってた「銀河英雄伝説」は、完結してみたらその長さに何となく気後れしちゃって、未だに読めてないと言う状況。
そんなこともあって、ふと年末に読んでみる気になりました。



まあ予想通りの作品ではありますね。
良くできてるし、面白いと思いますよ。
でも読み終えて思ったのは、
「こういうのに、夢中になれる年代じゃなくなっちゃったかなぁ」。
10代や20代なら結構ハマったんじゃないかと思うんですよ。
緻密な世界観を構成する中で、リアリズムを持ち込んだ展開をしながら、しっかりヒロイックな物語を語る。
これはかつての僕の好きなタイプの作品でした。



・・・でも、今になると、
「本当の歴史書や、歴史小説の方がいいかな」
と思っちゃうんですよねぇ。
「そっち方面の作品でも読み切れないのに、こういうのに手を出さなくても・・・」
ま、歳を取ったということでしょうかw。



作品の出来そのものはレベルが高いと思いますし、読んでる間は楽しめましたから、その気になったら続きに手を出すかもしれません。
でも今すぐに・・・って感じではないですね。
ま、作者はかなり遅筆家で、作品の完結もどうなるか・・・ってトコらしいので、それはそれで丁度いいのかもしれませんw。