鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」

・私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」
著者:ジェーン・スー
出版:ポプラ社



<「未婚のプロ、ジェーン・スーの数々の失敗に学ぶ新しい結婚指南書>



いや、この帯は「看板に偽りあり」だろう。
なんせ作者本人は「未婚のプロ」=「未だ独身」なんだし。
本人が「はじめに」に書いてる通り、
<世界一役に立たない結婚指南書>
って位置づけは分かるけどねw。



東京生まれ東京育ちの生粋の日本人。
作詞家/ラジオパーソナリティー/コラムニスト・・・という肩書きの中で、僕が知ったのはTBSラジオでの登場。(「ウィークエンドシャッフル」だったかな?その後「トップ5」「たまふる」でも。いずれもPodcastですがw)
「えらいパンチの効いた姉さんやなぁ」
と思ってるうちに、どんどん露出が増えてきて、本書は出版処女作になる。
その「芸風」wままのパンチの効いた内容は、とにかく笑える。
ジェーン・スーがいいのは、そのパンチは他人だけじゃなく、自虐にもしっかり腰が入っているってことなんだよね。
本書なんか、その典型ですわ。



「たまふる」で大吉が本書での「101」項目を評して、
「男がイラっと来る101項目」
と言ってたけど、正に。
と同時に、「ほんまアホやなぁ、男は」と思いもするけどね。
作者が言うように、「面倒くさい」。
はい、すみません。



どれも面白いけど、個人的には、
<彼のあと、トイレの便器が下がってないことでキレたことがある。>
<彼がテレビを観ている間、絶えず話しかけている。>
あたりは、「女の人って、そうかぁ」って感じで興味深かったね。
僕自身はあまり性差ってのは重視してないんだけど(社会的/後天的なものはあるけど)、こういうのは分からんね、自分じゃ。



本書で作者が何度も言及しているように、
「女友達にしないことは、しない」
ってのはスタンスとして正しいんだろうね。これは逆の立場でも同じ。
「相手を変えるのは難しい。自分を変えることは出来る」
ってのも重要だろう。何か自己啓発本っぽいけど。



何にせよ、新しい才能が出てきたことが確認できる作品だと思うよ。
これをどこまで続けることができるか。
これは何とも言えませんが。



(PS 読了した妻は、
「半分くらいあたってた。危なかった」
と言っておりました。
どこだろう?)