鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

好物だけど、お腹いっぱいw。:映画評「パシフィック・リム」

巨大ロボットと怪獣がどつき合う映画。
アホな・・・。
でもマンマですし、そこがいいとこですねw。




「パシフィック・リム」



監督のギレルモ・デル・トロ(僕は「ヘルボーイ」シリーズを観ています)は「怪獣オタク」らしく、その趣味に恥じぬ出来の作品になっています。
「怪獣」を「怪獣」たらしめてるものは何か?
それは「重量感」でしょう。
だからハリウッド版「ゴジラ」には納得がいかないんですよね。



本作でも「怪獣」は結構なスピードで動きます。
しかしそこにはしっかりと「重量感」が兼ね備えられているのです。
その「巨大」で「重い」怪獣を、思いっきり巨大ロボットが「どつく」!
それで十分っちゃあ、十分w。



ただねぇ。
それがこうも繰り返されると、ちょっと胃もたれするんですよねぇ。
中盤で主人公達の実力が周りに認知される怪獣との闘いがあるんですが、それが終わった時点で既に「お腹いっぱい」。
そっから本来の作戦が実行されるんですが、正直、
「え〜、まだやんのぉ」
って感じがありましたw。
長く感じる訳じゃないし、結局は楽しんだんですけどね。
でもそれにしても、もうちょっとバリエーションを変えて欲しかったかなぁ・・・と。
(怪獣の「巨大さ」を表現しようとするあまり、「怪獣」の全体造形が今ひとつ頭に入ってこないっていうのも一因かな。全部同じなような気がしちゃうんですよw)



まあでもここまでやってくれたら文句を言うのは野暮ってもんでしょう。
菊地凛子も凛々しいし。
「怪獣」好き、「ロボット」好きなら一見の価値あり。
ソレ以外の方はスルーして結構ですw。