鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「こんなもんかな」ってとこ。:映画評「ヘンゼルとグレーテル」

グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」で気になるのは、「両親(特に母親)」との関係。
僕が覚えている話だと、魔女を退治した兄妹は「宝物」を両親のところに持ち帰って、「めでたし、めでたし」なんだけど、一度自分を捨てた親と、「めでたし、めでたし」になれるもんでしょうか?
多分、この映画の大元にあるのは、同じ疑問じゃないかと。




「ヘンゼルとグレーテル」



この作品では兄妹は親元には帰らず、「魔女ハンター」になっています。
そしてある村での事件を追いかけるうちに、自分たちの過去にぶち当たり・・・ってのが基本ストーリー。
ストーリーなんかどうでもよくて、クリーチャーたちとの血みどろアクションが見せたかっただけ・・・とも思えるけどw、それならわざわざ冒頭にあんなにしっかり「過去」をやる必要はない。
やっぱりあの童話の「解釈」をしたかったんだろうな・・・ってのが僕の感想です。
ちょっと安易なオチですけどねぇw。



まあ出来としては「並」です。
明かされる「過去」も「ま、こんなもんかな」って感じですかね。
アクションやファッションは楽しめると言えば楽しめますが、ビックリするほどじゃありません。
続編が企画されてるそうですが、う〜ん、どうかなぁ。
少なくとも僕は観ないような気がしますね。