鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「宰領 隠蔽捜査5」

・宰領 隠蔽捜査5
著者:今野敏
出版:新潮社



週末に書店に行ったときに、店頭で発見。
今野敏氏は電子書籍に積極的だし、新潮社も比較的取り組みを進めてる方だから、早晩電子書籍化されるだろうから、それを待って・・・とか思いつつも、購入しちゃいましたw。
好きなシリーズだからなぁ。
見つけちゃったら待てません!(出版そのものは6月末だったみたいだけど)



で、土日に一気に読み終えたんだけど、やはり「満足」の出来。
「竜崎」という警察官僚(キャリア)のキャラは、やっぱりイイね。原理主義者である彼の言動に、上司や同僚、部下も振り回されながら、それでいて「王道」を歩んでいることに気づかされる・・・ってのは最早「黄門様の印籠」になってるけどw、気持ちいいんだから仕方ない。
今回は小説世界では常識化している(「機龍警察」もネタにしてたけど、本当もそうなんかな?)「警視庁と神奈川県警の確執」を背景にしながら、合理的にその不合理に対処する竜崎の姿が描かれている。
最初は反発を覚えていた現場の人間が、彼の言行一致に感銘を受け、信頼するようになる・・・というのも、ワンパターンながらw、「やっぱりこうじゃなきゃな」ってのがシリーズ物の醍醐味でもあるだろう。



まあそうは言いながらも、そろそろ「大森署長」ってのはどうかなぁ。
もう少し違った部署で、幅広く、それでいて困難な局面での竜崎の闘いを見てみたい。
それがここ数作を読み終えて時の共通の感想になっている。
「黄門様の印籠」は気持ちいいんだけどねw。