鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「40歳からの仕事術」

・40歳からの仕事術
著者:山本真司
出版:新潮新書(Kindle版)



Kindleがやってるセールで安くなってたんで勢いで購入。
元々の作品は「2011年発行」なんですな。
う〜ん、もしかしたらその頃、読んでたかもしれないような・・・w。
あんまり記憶に残ってはなかったから、それはそれでいいんだけどね。



作品としては「物語仕立て」で、45歳を迎えてサラリーマン生活の行く末に不安と疑問を覚えた主人公が、転職した二人の同期(一人はコンサルタント、もう一人は外資系企業)に教えを請いながら、サラリーマン後半戦に向けた「戦略」と「意欲」を手に入れるという内容。
こういう形式の作品の場合、「物語形式」ってところに乗れる乗れないのポイントがあったりするんだけど、個人的には「悪くないかな」って印象だった。
「そんなに上手くいくかい!」
ってのは当然あるけど、上手く行かなきゃ作品としての売りにならんからねw。



「仕事術」とあるけど、些末なスキルやツールの使用方法を紹介するような内容じゃなくて、優先順位に基づく「戦略」を立てた上で取り組むべきスキル/学習を選別するとともに、中間管理職にとって必要な思考の枠組みや戦略思考力について整理/解説し、築き上げてきた「自分」そして残された「時間」という「資源」を有効活用する自己戦略のあり方について論じている。
題名の印象よりは「骨」のある内容だと思うけど、どうかな?
まあ、受け取りは人によるってのは確かだろうね。



こういう「自己啓発本」類ってのは、その内容が参考になるってのは勿論あるんだけど。それ以上に、自分の現状の「点検」「見直し」って意義の方が強いと言うのが僕の考え。
本書もそういうつもりで読み始めたし、実際、色んな意味で「点検」「見直し」になったと思う。
なかなかそれを活かすことが出来ない・・・ってのが難しいところでもあるんだけどねぇw。



「40歳からの」とあるけど、「30代」で読むのが一番役に立つんじゃないかなってのが正直なところ。
「遅すぎる」ってことはないとは思うけどさw。