鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

後半の展開にうならされました。:映画評「LOOPER」

30年後の自分を追跡する・・・って前半の展開だけでも、「なるほどねぇ」と思ったんですが、中盤以降は思わぬ方にストーリーが展開して・・・




「LOOPER」



「味付け」程度と思ってた設定が、実は作品の構造の中核となる設定だったりして、とにかく物語の展開、自分の感情移入の方向性等、いい意味で裏切りが連続する作品です。
評判になっただけのことはありますね。



タイムパラドックスのことを考えだすと、何か言いたくなりたくなったり(これは作中でブルース・ウイリスが釘を刺してて笑える)、いくらなんでも主人公の30年後が「ブルース・ウイリス」ってのは無理があるだろう・・・とか、色々ありますがw、それもこれも作品の見事なドライブぶりの前には「些細なこと」って印象ですかね。
僕は「お見事」って拍手でした。



あんまり未来未来してない(それだけに、どっかダークでもありますが)美術も個人的にはプラスポイント。
なかなか拾いものの一作でした。