鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「ビジネスマンのための『実行力』講座」

・ビジネスマンのための「実行力」養成講座
著者:小宮一慶
出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン(電子書籍)



この「ビジネスマンのための」シリーズも、何作目になるのかね。
最初は割とスキルにポイントのある自己啓発本だったと思うんだけど、
最近は(ネタがないからかもしれないが)もう少し「考え方」や「スタンス」に比重が置かれた内容になってるように思う。
正直、「ソロソロいいかな」と思ったりもするんだけど、読んでみると何がしかの「気付き」を得ることが出来るので、未だに新しいのが出ると手に取ってしまう。まあ自己啓発本としては手頃(内容も刊行ペースも)ってのがあるかな。



本書のテーマは「実行力」。
「結果の出る行動」=「実行力」について論じ、その実践のためのチェックポイントが具体的に提示されている。
王道の自己啓発本に新奇なものはない。
従って本書で論じられる内容も目新しいことは殆どない。
それでいて「気付き」はある…ってとこが自己啓発本の王道たる所以。
年末に読んだ「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」と本書を年始の「気付き」のために読むってのは結構いいんじゃないかなぁ。
このタイミングでの出版は割と考えられてると思うよ。



とは言え、最後の現代批評の部分は、個人的には「蛇足」と思ったけどね。
いや、言ってることは的を射てると思うよ。僕自身、近い考えを持ってると言ってもいい。



でもさあ。こういうのって一定程度歳を取った人間が口にすべきじゃないんじゃない?
そう言う社会を作り上げてきたのは、その世代の人間でもあるんだからね。
気付いたのなら、あーだこーだ言わずに、それを変えるべく、「実行」する。
そうあるべきだと思うんだが。その世代の一端を自分自身が担いつつあるという自覚があるだけに、ね。



とか言って、自分がなんか出来とるわけでもないからな。
問題意識を表明するだけでもマシかw。