鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「やせる!」

・やせる!
著者:勝間和代
出版:光文社新書



発売された当初は全く読む気がなかったんだけどねぇ。
だって宣伝や帯の写真が微妙すぎてw。
アレって痩せたように見えないじゃん!(中に5年ほど前の写真と今の写真が並べられてるんだけど、個人的には明らかに5年前の方が好ましい。
妻によれば「若いだけじゃん!」ってことなんだけど)



それがチョット中を読む機会があって、存外面白そうに思ったのと、妻が結構好きそうな内容に思えたので、購入。
あっという間に読んじゃいました。
読み終えての感想は、
「まあ、いいんじゃないかなぁ」
ただし「ダイエット本」という体裁は「釣り」だと思うけどねw。



勝間氏がブームになったキッカケは効率的な仕事術を披露した作品。
「効率が10倍アップする新・知的生産術」なんかがそうだけど、これは言ってみれば、
「PC等を活用することで生産性を上げて仕事時間を短縮化するとともに、考え方を合理化して、仕事の質も上げる」
って内容の本だった。(ザーックリだけど)
この「手段」紹介が、経験に裏打ちされた具体性に満ちていて、そこが新鮮だったんだよね。
(ここから「易行」を避けることを主張して、「考え方」の方に比重を置くようになったあたりで、勝間作品の魅力は減じたように、個人的には思っている。方向性は正しいんだけどね)



本書は言わばその「家庭での料理」版w。
「新しい機能も盛り込まれた調理器具を活用することで料理時間を短縮化するとともに、食材・料理に関する正しい知識を持つことで、健康的な生活を構築する」
ってのが本書の基本的な構成ですわ。
一日の料理時間を1時間にする。
「まごわやさしい」食事。
等々、目標も具体的なあたりも初期作品に通じるところがある。
「ダイエット」ってのは、その結果でしかないんだよね。
この点には勝間氏自身極めて意識的であり、写真のチョイスなんかも、その意識を踏まえた上なのかもしれないな。



初期作品との類似性ってのも意識的なもので、そのことを勝間氏自身がコメントしているけど、さてこのブランディングが成功するかどうかは、何とも言えないね。仕事術の本はナンダカンダ言っても男性も読んでたからさぁ。
それに比べて本書の間口は狭い。そこを広げるのが「ダイエット」って切り口かもしれないけど、それにしても…ってとこだろう。



でも久しぶりにこう言うスタイルの作品を読めて、楽しめはしたよ。
あとは妻がどういう風に取り入れてくれるか…かな?
お前が料理しろ?
…いやぁ、そこまでは…。