鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「大失敗作」・・・とは思わないけど:映画評「ジョン・カーター」

エドガー・ライス・バロウズの「火星のプリンセス」は中学時代の僕の愛読書。
このシリーズにはまって、それまでのSF趣味がスペースロマンへと「堕落」してしまった曰くつきの作品ですw。
その映画化ということで楽しみにしてたんですが、更改後には「大赤字」との情報も。
さてさて・・・と言うことで、期待と不安を携えながら視聴しました(iTunesにてレンタル)。




「ジョン・カーター」



まあ「赤字」もワカランではないかな。
でも全く「ダメ」って訳でもない。

その中途半端さが、本作の評価の基本かもしれませんね。
結構誠実な作りだと思いますし(監督は「ファインディング・ニモ」「ウォーリー」の監督。初実写作品とか)、CGでのエイリアンや異生物の造形・動きはナカナカ見所だと思います。
主人公の過去のトラウマを行動に重ねるあたりも、上手いと言えば上手い。
個人的には露出度の高いデジャー・ソリスも「OK」でしたw。



でも「スペースオペラ」ですからね。
もっと弾けて良かったんじゃないかと。
そういう意味じゃ、真面目すぎる感じがします。
何かSF的につじつまを合わせる様な設定もいらなかったんじゃないでしょうか?
その分、異星人たちのドンパチ/大激突をタップリやった方が・・・。

バカバカしい?

いや、そういう話なんですよ、コレは。



一応3部作と言う構成らしいですが、これだけ「赤字」が喧伝されるとどうでしょうかね?(海外成績は悪くなかったようですが)

あってもなくてもいいかな。

って思っちゃうあたり、原作のファンなのに実に微妙。
そういうポジションの作品・・・ってトコでしょうか。