・サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
著者:村上春樹
出版:マガジンハウス
白馬に遊びにきて、小雨が降る中、ダラーっと読みました。
まぁ、それに実にふさわしい作品。
2日くらいはこれで持たせようと思ってたのに、初日で読み終えちゃいました。
面白かったからいいけどね。
アンアンの連載をまとめた作品だけど、これでとりあえずは打ち止めということになるらしい。
そろそろ長編にでも取りかかり始めるのかな。
村上春樹の本領はもちろん長編作品にあると思うから、それはそれで嬉しいけど、こーゆー力の抜けたエッセーも好きなのでちょっと残念でもある。
なーんてことないことが語られてるんだけれども、ついつい読み進めちゃうのはやっぱり文体が読みやすいから。
ホントにテンポがいいんだよねぇ。
小説にももちろん共通するんだけど、最近の作品は結構「重い」のが多いから、単純に文体を楽しむって訳にはいかない。
その点、エッセイは気楽に楽しむことができるよ。
あんま中身はないかもしんないけどw。
(それでいて何がしか影響されちゃうようなトコもある。エッセイってのは、そこらへんが面白い)
と言うわけで、これからの季節、避暑の合間にでも読むには最適な一冊かと。
少なくも「ねじまき鳥」よりはねw。