鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「小田嶋隆のコラム道」

・小田嶋隆のコラム道
著者:小田嶋隆
出版:ミシマ社



コラムニスト小田嶋隆による「コラムの書き方」。
…と言うよりは、コラム/コラムニストのあり方に関するエッセイって感じかな?
これを読んだからって、コラムが書けるようになるとは思えませんw。



僕がこの作者を知ったのはホントに最近のことで、「キラキラ」の後番組「たまむすび」のゲストに登場するようになってから。
ただ巻末で内田樹と対談してるの読むと、「知る人ぞ知る」って感じらしいね。
それだけ「コラムニスト」って存在が日本じゃ珍しいのかも。
「エッセイスト」と称する「作家」は結構いるけど。



締切を守れずに、グダグダ言い訳している様なんか笑えるし、それでいて視点の多様性を訴える辺り、単なるコラムに適用されるだけじゃない批評性もあって、なかなかの作品じゃないか、と。
ミシマ社ってのは、ホント面白い本、出すね。



有用性や革命性がコラムにあるとは思えないし、求めるべきでもないだろう。
それでいて思わぬ時代への一撃を加えたり、人格への決定的な影響を加えたりする。
それがコラムの面白さだと僕は思っている。



本書がどの程度僕の人格に影響を与えてくれるのかは、何とも言えんけどねw。
そこまで求めなくても、「娯楽」として十分に楽しい一冊です。