・世界史をつくった最強の300人
著者:小前亮
出版:星海社新書
「武器としての教養を配る」ことを目的として創刊された星海社新書。
最初に発刊された3作のうち、「武器としての決断思考」「仕事をしたつもり」の2作が面白かったので、最後の1作もついでに…と言うことで購入した。
まあでも「教養」って言う意味では本書が一番王道かも。
「歴史観 」ってのは教養の土台になると言っても、あながち間違いじゃないだろうからねぇ。
本書の作者は歴史小説家。
僕も「李成民」は読んだことがある。
それにしても、
「よく知ってるなー 」
とは思うよ。
もちろん資料はチェックしてるだろうけど、なかなかココまでは…。
歴史上の人物をエピソードで紹介する(大半はゴシップスキャンダルの類)というスタイルで、実に面白く読める。
まあ「何でコイツが抜けてんの」ってのもあるけど(始皇帝とか)、何でもかんでも載せてたら収集つかないからねw。
それでいて世界史の大きな流れがウッスラと見えて来て、
「あ、コイツはこの人と同時代だったんだ」
って相対的な把握もできるようになるあたり、ナカナカよく出来てると思うよ。
こんなところから歴史に入るってのも、確かにアリだろう。
ゴシップばっかり追いかけてるようじゃ困ったチャンだがw。
ところで僕が読んだ作者の作品の主人公「李成民」については、こんなコメント。
〈名君になろうとして名君になったのだから、素直に褒めればよいのだが、どうも釈然としない。父や兄の功績を奪って自分ひとりで建国したような顔をしているところが、もやもやとした気持ちにさせるのだ。〉(p.92-93)
…そんな話だっけ?