鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「嫌われ者の流儀」

・嫌われ者の流儀
著者:堀江貴文、茂木健一郎
出版:小学館eBooks



最近、ホリエモンの本は続けて読んでたので、「もう打ち止め」と思ってたんだけど、akamatsuさんが誉めてるのを読んで、読んでみる気になりました。
収監された堀江貴文氏と、脳科学者・茂木健一郎氏が、震災を挟んで、堀江氏の収監間際まで語り合った対談集。
あとがきで堀江氏は「ディベート」と言ってるけど、むしろ二人の意気投合ぶりが気持悪いくらいって作品かなぁw。



僕としては堀江氏が言ってるコトは、まあ「いつも通り」って印象。
むしろ茂木氏の先鋭ぶり(日本社会に対する苛立ちっぷりとも言える)が読みどころだったかと。
フォローしてるTwitterで茂木氏のそういう側面には触れてたんだけど、改めてまとめて見せられると、NHK番組での「当たり障りのなさ」とのギャップに、ヤッパリ驚かされるんだよね。
こう言う印象は堀江氏も持ったようだけどw。



茂木氏が言う「嫌われ者」って言うのは、一言で言えば「反体制」。
「現在の日本に特徴的な、『安定志向』、その裏返しとしての『出る杭を打つ』的な村的システムに意義を唱え、リスクをとってチャレンジする」
ってな感じ?
そしてそういう人材が正当に評価される社会となるべきってのが二人の主張になる。



「おっしゃり通り」
じゃない?
まあ半分は既得権益側に足を突っ込んでるだろう僕も、自分の子供が生きる将来の日本社会ってコトを考えると、今の閉塞的な社会環境はどーしょーもないと感じるからね。



そうした中、茂木氏が震災に感じた「社会変革の可能性」、その後のグダグダの中で感じた「諦観」は、実は僕も共有している。
まあもう少し長いスパンで見て行く必要はあるかもしれないけど、少なくとも今の流れにあまり希望が持てないってのはあるんじゃないか、と。



果たしてその閉塞感・停滞感を、
SNS等のテクノロジーが(ジャスミン革命のように)突破してくれるのか。
2年後の堀江氏の出所時に、
日本社会はおおきな変貌を遂げた姿を見せてくれるのか。
楽観はできない。
でもチャレンジはしなきゃいけないと思う。



僕自身が「嫌われ者の流儀」を踏むコトができるのか。
コレはなんとも言えない面もある。
でも少なくともそのサポーターではありたいと思ってるんだけどな。
微温的過ぎる?w



(どーでもいいんだけど、表紙をみると、頭デカイ二人ですなw。こういうとこは僕と同様、オールドタイプなんだけどなぁ)