鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「リーディング3.0」

・リーディング3.0 少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術
著者:本田直之
出版:東洋経済新報社(電子書籍)



「レバレッジ」シリーズの作者が、「レバレッジ・リーディング」を電子書籍の時代をベースにバージョンアップした作品。
基本的な読書の考え方は「レバレッジ・リーディング」と大きく変わる訳じゃないんだけど、電子書籍が出てきて、スマートフォン等のデバイスも大きく進化したクラウド時代に具体的にどういう風なスキルやツールを使うのかを紹介している。



僕自身は結構iPhoneで本を読んでいるので、基本的なスタイルとしては、
「まあそうだなぁ」
って感じかな。
英語で本は読まないので、キンドルの活用て部分は、「日本語書籍が充実する将来への期待」ってところだけどね。
作者が推奨するメモ活用する読書スタイルは、「紙」よりも「デジタル」の方が向くって言うのは、そうだろう。
正直、そういうマメな読書はしてないんだけど、今後のことを考えると考慮してもいいかも。
雑誌を写真に撮って・・・っていうのは、やってみると結構読めることが分かったので、使わせてもらおうかと思います。



本書で僕が、「ああ、これはやってないな」と思ったのは、「ソーシャル・リーディング」のところかな。
ソーシャル・メディアを使って読書をシェアしつつ、そのフィードバックを積極的に取り入れて自分のバージョンアップに繋げる。
そういう読書スタイル。
個人的にはツイッターもフェイスブックもツイッターも使ってるから、こういうトコに踏み込んでもおかしくはない状況ではあるね。
もっとも僕のここら辺のツールの使い方は、極めて「備忘録的」であって、「パーソナル・ブランディング」を意識したもんじゃないから、やるとしたらそこら辺の意識を変えないと行けない。
・・・ま、そこまでやる気はあんまりないかなぁw。



震災によって日本の流通関係には大きな変革がもたらされそうで、印刷関係もその影響を受ける業界だと思われる。
正直、「電子書籍」の日本での広がりには懐疑的だったんだけど、案外、コレをキッカケにそこら辺の状況も変わるかなぁ・・・なんて期待も持っている。
それを見越して、こういう本を読んでみるのも悪くないんじゃないかと。



ところで僕は本書を「honto」で読んだんだけど、電子書籍を取り上げた作品にしては、本書自体の電子書籍としての「出来」は今ひとつの印象。
図版が小さすぎたり、ページまたぎになる際には分割されたり、
まあ言ってみれば、
「紙のページをそのまま電子化しただけ」
って体裁なんだよね。
時々、ページの区切りがおかしくなったりもしてたし。
僕自身の設定の仕方の問題なのかもしれないけど、「それにしても」と思う。
値段が紙の書籍と同じってのも併せてね。



「今」におけるツールの活用を押さえた内容になっているだけに、これは非常に残念。
是非、バージョンアップをお願いしたいです。