・GOSICK
著者：桜庭一樹
出版：角川文庫（電子書籍）
「桜庭一樹」がナカナカ意欲的な小説を書くという評判は知っている。
しかしまあ「意欲的な小説」って言うのは、何となく読むのが面倒な気もするもんで、これまで個人的には敬遠して来た。
「娯楽小説」だからね。
「規格外」のものを読むのが億劫になってきてるんだよねぇ。（年取った？W）
本書は作者の経歴の初期に書かれた「ライトノベル」。
そういう意味では、それほど「意欲的」ではないだろうし、その一方でエンターテインメント作家としての力量は窺えるだろうから、電子書籍で見つけたのもあって、読んでみることにした。
結果。
まあ、
「ライトノベル」
でしたw。
事件の「動機」や時代背景には、なるほど「仕掛け」っぽいものはあり、あるいはシリーズが展開する中でそのテーマが深化するのかなって気配もあるんだけど、基本的にはキャラクターとハッタリで読ませる小説w。
そのキャラクターが魅力的なのは認めるけど、「仕掛け」が仰々しすぎるのもどうかな、って感じではありました。
「ライトノベル」なのは分かってるんだから、そこに文句つけるようなモンじゃないと思うけどね。
気楽に読めるってのは間違いないし、ちょっとどういう方向に進めて行くのか気にならない訳でもない。
そういう意味じゃ、何作か読んでみてもいいかな？
電子書籍なら。
・・・そんな感じの小説でした。
