鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ジャッキー・チェンがこんなにイイとは思いませんでした。

「父と子」で思い出したのが、少し前に観た「ベスト・キッド」。
主人公と師匠の関係には、明らかに「疑似親子関係」が成立してます。
ま、本作はウィル・スミスの「親バカ」映画てのもありますし。

「ベスト・キッド」


メインストーリーは85年のオリジナルと大きな変更はなし。
と言うか、これって一つの「型」ですよね。
いじめられっ子が名コーチに出会って強くなるってパターンですから。


前作と本作の違いで大きいのは舞台が中国になってることでしょが、それ以上に主人公達の年齢が引き下げられてることが印象的でした。
初老の役とはいえ、パット・モリタに比べれば、ジャッキー・チェンは若々しいですからね。
引き下げた理由はもしかしたらウィル・スミスの息子の年齢に合わせるためかもしれませんがw。


でも結果的にはこの変更が僕にとっては良かったように思います。
このことで、主人公達の関係が師弟関係・疑似親子関係だけではなく、友人関係であることが強く打ち出されたように感じるからです。
そのことが、ジャッキーが過去の苦しみの淵にあるときに少年が差し出した救いの手の印象を強くし(ここは泣けました)、ラストの大会のシーンでのジャッキーの表情が、師匠として試合を見守るのではなく、友人として主人公に寄り添うって雰囲気になって、実にエモーショナルでした。
本作でジャッキー・チェンがアクションを披露するのは数シーンしかないのですが、俳優としてのジャッキー・チェンを見直しましたね。


ま、ラスト、敵役の少年の師匠をぶっ倒してくれないかなぁ・・・なんて期待しちゃったのも事実ですがw。
(それじゃストーリーの骨格が変わっちゃいますね)