鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録

(メモ)「危機と人類」:日本の課題

ジャレド・ダイアモンド「人類と危機」第8章では「現代日本」が抱える課題について整理されています。 全体として読みがいのあるパートですが、個人的には以下の点に特に興味を惹かれました。 ①女性の活躍推進・超高齢化対策と移民 「人口減少」と移民政策っ…

(メモ)「2050年のメディア」:コンテンツとしての質の良い記事は必要とされている

本書の冒頭では渡邉恒雄氏の「嘆き」が紹介されています。 <「読売はこのままではもたんぞ」>(18年年初挨拶) ただトランプ政権の誕生以降、「フェイクニュース」が世界的な政治の重要イシューとなり、むしろ「質の高いニュース」(ファクトに基づき、高…

タイムリーでもある:読書録「2050年のメディア」

・2050年のメディア 著者:下山進 出版:文藝春秋 「危機と人類」「古典は本当に不要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。」と、ここのところノンフィクションは「アタリ」が続いていますが、本書が一番「面白かった」かもしれません。 (「危機と…

肯定派はマジで戦略を考え直した方がいい:読書録「古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。」

・古典は本当に必要なのか、否定論者と論議して本気で考えてみた。 編:勝又基、否定派:猿倉信彦・前田賢一、肯定派:渡部泰明・福田安典、司会:飯倉洋一 出版:文学通信 HONZで書評が出てて、面白そうなんでポチッと。 読み始めたら止まらなくて、1日で読…

まあ、こんな感じかもね:読書録「ネットは社会を分断しない」

・ネットは社会を分断しない 著者:田中辰雄、浜屋敏 出版:角川書店 民主主義を推し進め、補完し、強化していくことを期待されていたネットが、罵詈雑言と中傷に満ちた荒れ果てた世界となってしまった。 …という認識が、本当に正しいのだろうか、という点を…

(メモ)「危機と人類」:ドイツの戦後対応

第二次世界大戦後のドイツと日本の周辺諸国への謝罪の姿勢が大きく違う…と言うのはよく言われること。 ただこれについては僕は、 「ドイツに関してはヒトラーをはじめ主要権力者が死亡した<ナチス>に全てをおっかぶせ、一般国民は<ナチスの被害者>という…

(メモ)「危機と人類」:フィンランドの外交方針

「中国」と言う近隣の大国、「アメリカ」と言う保護国的位置づけの大国 この2大国との関係を「現実主義」的に処理していくことが今後の日本の地政学的な課題。 (特に近隣大国である「中国」は、 <覇権的な色彩を強めている> <朝鮮半島(韓国、北朝鮮)と…

AIに関しては倫理や道徳を考えなきゃいけないまでに現実的になってきたということかな?:読書録「AI以後」

・AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望 著者:丸山俊一+NHK取材班 出版:NHK出版新書 正直、「AI」に関する本はソロソロ遠慮しとこうかな、と思ってたんですけどねw。 本書はEテレで放送された「人間ってナンだ?超AI入門」の特別編を書籍化したもの。…

いやぁ、面白かった:読書録「危機と人類」

・危機と人類<上・下> 著者:ジャレド・ダイアモンド 訳:小川敏子、川上純子 出版:日本経済新聞出版社(Kindle版) 読み始めて、 「コレ?日本での出版向けに加筆された日本版?」 と思い、 読み終えて、改めて、 「日本版だっけ?」 それくらい「日本で…

「スマホ」は「ナイフ」か「包丁」:読書録「21世紀の『男の子』の親たちへ」

・21世紀の「男の子」の親たちへ 男子校の先生たちからのアドバイス 著者:おおたとしまさ 出版:祥伝社 子供たちとの「スマホ戦争」は依然として継続してて、戦線は拡大・硬直状態。 その件は別途書くかもしれませんがw、ちょっとしたキッカケがあって、そ…

「項羽と劉邦」がノイズになりました:読書録「蒲公英王朝記」

・蒲公英王朝記<巻ノ一、巻ノ二> 著者:ケン・リュウ 訳:古沢嘉通 出版:早川書房 「紙の動物園」のケン・リュウによる武侠小説。 「項羽と劉邦」をベースに、架空の世界での壮大な戦国絵巻を描いています。 「繊細なあの短編を描くケン・リュウが…」 と…

懐かしく、切ない:コミック評「CONFUSED!」

例によって、朝日新聞の書評欄でご紹介いただいた作品。 ストーリーは「Homecoming」というバンドのギタリスト(福富優樹)で、作画はイラストレーター(サヌキナオヤ)というコンビのようです。 不勉強にして、お二人とも知りませんでしたがw。 CONFUSED! …

世界観の余韻:読書録「祝祭と予感」

・祝祭と予感 著者:恩田陸 出版:幻冬舎(Kindle版) 映画(蜜蜂と遠雷)の余韻の中、 「原作を読み返すか」 とも思ったんですが、ちと長いw。 で、(多分映画の公開に合わせて出版された)このスピンオフ短編集を。 時間軸的には本編の前後のエピソード、全部…

デジタルが抜けた時間に何をするか?:読書録「デジタル・ミニマリスト」

・デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する 著者:カル・ニューポート 訳:池田真紀子 出版:早川書房 読み終えて、 「僕は、<デジタル・ミニマリスト>にはなれんな」。 ま、当分は。 問題意識がないわけじゃないんですけどね。 一番の問題は、…

安心印は変わりません:読書録「カッティング・エッジ」

・カッティング・エッジ 著者:ジェフリー・ディーヴァー 訳:池田真紀子 出版:文藝春秋(Kindle版) シリーズ第14作。 前作でついに結婚したリンカーン・ライムとアメリア・サックスの新婚生活やいかに… って、あんまりそういうシーンはないんですよねw。 …

未来をどう作っていくか?:読書録「未来への大分岐」

・未来への大分岐 資本主義の終わりか、人間の終焉か? 著者:マルクス・ガブリエル、マイケル・ハート、ポール・メイソン、斎藤幸平 出版:集英社新書 経済思想を専門とする斎藤幸平氏が、哲学者マルクス・ガブリエル、政治哲学者マイケル・ハート、経済ジ…

こういう本を作りたくなる気持ちは分かります:読書録「岩田さん」

・岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。 編:ほぼ日刊イトイ新聞 出版:ほぼ日ブックス もともとはSwitchにハマりまくっている息子に、 「ゲーム機やソフトを作ってる人って、こんな経験をしてきてるんだよ」 って感じで読ませようかなと思って購入し…

オーストラリア版「逃げ恥」?:読書録「ワイフ・プロジェクト」

・ワイフ・プロジェクト 著者:グラム・シムシオン 訳:小川敏子 出版:講談社 ビル・ゲイツのいつかの「オススメ本」にピックアップされてた作品。 ゲイツが推すんだから「ノンフィクション」とてっきり思ってたら、「コメディ」でしたw。 こう言うのも読む…

うん。ミステリーじゃないねw:コミック評「ミステリーと言う勿れ」

「BASARA」(読んだ。オモロかった)、「7SEED」(未読)の田村由美さんの連載中マンガ。 結構評判良いようですし、「ミステリー」好きですので、消費税アップ前にw。 ミステリーと言う勿れ①〜⑤ 「BASARA」の印象だと、田村由美さんというのは結構ハードな設…

理屈としては賛成なんだけど…:読書録「国運の分岐点」

・国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか 著者:デービッド・アトキンソン 出版:講談社+α新書 「もうアトキンソンさんはイイかなぁ」とも思ってたんですがねw。 前に読んだ「日本人の勝算」を補完するような作品らしいのと、消費税増…

「人が死ぬということはその存在が普遍化することだ」:読書録「希林さんといっしに。」

・希林さんといっしょに。 著者:是枝裕和 出版:スイッチパブリッシング 遅ればせながら「万引き家族」を観て、その感動を引きずって、カンヌでのインタビュー動画を見て、希林さんの貢献を考えさせられ、読んでみることにした作品。 樹木希林さんに関する…

すみません…:読書録「読みたいことを、書けばいい。」

・読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術 著者:田中泰延 出版:ダイヤモンド社 まずは謝罪。 この本が出たころ、結構評判になってるのを知って、 「読もうかな〜」 と思ったんですよ。 その最中に、このツイートをめぐる炎上が… 僕の…

このタッチで「大河SF」:コミック評「ロボ・サピエンス前史」

・ロボ・サピエンス前史<上・下> 著者:嶋田虎之介 出版:講談社 想いは<人>が育む。 その想いをロボットが伝える 遥か、遥か、遠くへ… 新たな「種」としての<ロボ・サピエンス> その誕生の狭間に、<人>の想いが過ってゆく。 その感傷を掬い取れるのは「…

「螺旋」から降りることはできるのか?:読書録「エレベーター」

・エレベーター 著者:ジェイソン・レナルズ 訳:青木千鶴 出版:早川書房 「螺旋」の概念を教えてくれたのは井上雄彦の「バカボンド」だったと思います。 「剣」を極める中で宮本武蔵が囚われた「殺しの螺旋」。 そこに囚われ続けるもの、降りるもの。 折に…

「こう来るか〜」ではあります:読書録「屍人荘の殺人」

・屍人荘の殺人 著者:今村昌弘 出版:創元推理文庫 映画化されるんですね。 映画館で予告編を見て、 「お、面白そうじゃん」 と思って、原作を読んでみる気になりました。 ホラー苦手なんで、敬遠してたんですよ。 <映画予告> https://youtu.be/yzjS8bLrt…

題名はシニカルな意味合い:読書録「幸福な監視国家・中国」

・幸福な監視国家・中国 著者:梶谷懐、高口康太 出版:NHK出版新書 題名を見て、 「中国で進んでいるITを駆使した社会統制のあり方を肯定的に捉えてる本かな?」 と思ったんですが、そこまでノー天気な作品じゃありませんでしたw。 むしろ現在中国で進んで…

竹本IT担当相に是非読んで欲しいw:読書録「テクノロジー思考」

・テクノロジー思考 技術の価値を理解するための「現代の教養」 著者:蛯原健 出版:ダイヤモンド社 いや、本当に読むべきは小泉進次郎氏かな? 「ポリテック」に賛同しながら、結局大きな思想につなげずにいる(本書に沿っていえば、「具体」ばかりを追っか…

「ハッピーエンドじゃない」と歴史は語っているけど…:読書録「サムライ・ノングラータ」

・サムライ・ノングラータ Ⅰ・Ⅱ 著者:矢作俊彦、司城志朗 出版:SB文庫(Kindle版) 先日、ホノルルに行った時、最高裁判所の展示を見て、何となく嫌な感じがしたんですよね。 「西洋の法制度をハワイの原住民にもたらした。凄いやろ〜!」 みたいな雰囲気…

<真実>かどうかはともかく:読書録「『家族の幸せ』の経済学」

・「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 著者:山口慎太郎 出版:光文社新書 僕の基本的なスタンスは、 「<社会>や<人間>を対象にした調査・統計は鵜呑みにしない」 ってのがあります。 「母集団」の取り方にバイアスが…

読み物としては面白い。自己啓発本としては「?」:読書録「サードドア」

・サードドア 精神的資産のふやし方 著者:アレックス・バナヤン 訳:大田黒泰之 出版:東洋経済新報社 最近評判の一冊。 小泉進次郎氏のFacebookにも、来日した作者との面談動画がアップされてましたね(だからどうってこともないですがw)。 「まあ、評判…