鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録

ドラマチックじゃないからこそのインパクト:読書録「82年生まれ、キム・ジヨン」

・82年生まれ、キム・ジヨン 著者:チョ・ナムジュ 訳:斎藤真理子 出版:筑摩書房 「こりゃ、簡単に感想を書ける本じゃないなぁ」 …ってのが読後の第一印象。 今もそう思ってて、チャントした感想が書ける気がしません。 82年生まれのヒロインの「人生」を…

新趣向の解説書?:読書録「フラウの戦争論」

・フラウの戦争論 著者:霧島兵庫 出版:新潮社 「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」 …のクラウゼヴィッツの「戦争論」が書かれる過程を小説仕立てで追いながら、「戦争論」の概要を解説する構図になっている作品。 クラウゼヴィッツ自身が経…

これはナカナカ整理しづらい本…:読書録「国のために死ねるか」

・国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 著者:伊藤祐靖 出版:文春新書(Kindle版) 「邦人奪還」を読んで、先立つ著作を読んでみたくなりまして…。 まあ本書の評判は以前から聞いてはいたんですけどね。 「題名がムチャ<右>っぽいけ…

フツーに面白い:読書録「合理的にあり得ない」

・合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 著者:柚月裕子 出版:講談社文庫 読むなら映画化された「孤狼の血」あたりがいいのかもしれませんが、なんかチョット重そうな感じがしたんでw、ここら辺から。 罠に嵌められて弁護士資格を剥奪された美人探偵と、東…

現場の矜恃を「政治」が押し潰す:読書録「邦人奪還」

・邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき 著者:伊藤祐靖 出版:新潮社 元・自衛隊特殊部隊員の著者が描く近未来シミュレーション。 「尖閣島」を巡る「中国」との暗闘を序章として、北朝鮮でのクーデター騒動の最中、危機にさらされた拉致被害者の「奪還作戦」…

まだそこまで怖くない:読書録「ゴーストハント1  旧校舎怪談」

・ゴーストハント1 旧校舎怪談 著者:小野不由美 出版:角川文庫 そもそもは「十二国記」の新作(白銀の墟玄の月)読もうかなぁと思ってたんですよね。 ただ4巻もあるし、シリーズの流れもスッカリ忘れちゃってるし、じゃあ読み返すとすると、これまた沢山読…

イスラム教の勉強として:読書録「ムハンマド」

・ムハンマド 世界を変えた預言者の生涯 著者:カレン・アームストロング 訳:徳永里砂 出版:国書刊行会 出口治明さんの著作を読んで、「もうちょいイスラム教について勉強せんとな」と思って手に取った作品。(出口さんの紹介本です) 宗教学者がイスラム…

長いシリーズには向かないですね:読書録「変幻」

・変幻 著者:今野敏 出版:講談社文庫(Kindle版) 「同期」「欠落」と続いてきた「同期」シリーズの最終巻。 2作目まで読んで、3作目が出版されたのを見落としてたんですが、amazonのキャンペーンの中で見つけて購入。 捜査一課・公安・特殊班に配属された…

生産性の高い「Lの世界」を日本に根付かせるために:読書録「コープレート・トランスフォーメーション」

・コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える 著者:冨山和彦 出版:文藝春秋(Kindle版) コロナ禍において、いち早く「afterコロナ」を視野に入れた著作「コロナショック・サバイバル」を出版した作者が、「本編」と位置付けて続け…

逃げ切り世代の挽歌…って雰囲気も:読書録「ワイルドサイドをほっつき歩け」

・ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち 著者:ブレイディみかこ 出版:筑摩書房 「労働者階級の反乱」(光文社新書)で、 労働者階級のEU離脱への賛同は、「移民問題」よりも、緊縮財政が続いて社会福祉制度が貧弱化し、新自由主義のよ…

揺り戻しが来てる感じもあります:読書録「グローバル資本主義vsアメリカ人」

・グルーバル資本主義vsアメリカ人 著者:篠崎匡 出版:日経BP コロナ禍からBlack Lives Matter に大揺れしているアメリカ合衆国の現状を再勉強してみようと思って購入した作品。 山本一郎さんのブログからピックアップしましたw。 「日経ビジネス」電子版で…

Tシャツ、好きなんですけどね:読書録「村上T」

・村上T 僕の愛したTシャツたち 著者:村上春樹 出版:マガジンハウス 村上春樹が持っているTシャツを写真で紹介しつつ、まつわるエピソードを綴る…と言うだけの一冊。 特に何かドラマチックな事件が起こるわけでもないし、なんらかの「人生哲学」をここから…

「初の人生指南」って売りだけど、基本はいつも通りw:読書録「還暦からの底力」

・還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方 著者:出口治明 出版:講談社現代新書(Kindle版) stay home用に購入(DL)した作品。 「還暦」にはまだありますが、「準備期間」も必要でしょうしw。 …とか言って、結局読んだのは緊急事態宣言明けなんですけど…

お気楽に:読書録「ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を」

・ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を 著者:太田忠司 出版:創元推理文庫 「氷の女王」の異名を持つ敏腕女刑事(警部補)と、その夫でイラストレーター兼主夫のコンビによる短編推理シリーズ。 このシリーズは息子が気に入ってます。 多分、4作目。 ま…

ワンス・アポン・ア・タイム…:読書録「ブルックリン・フォリーズ」

・ブルックリン・フォリーズ 著者:ポール・オースター 訳:柴田元幸 出版:新潮文庫 本書を読む気になったのは、主人公が「60歳」間近の同年代だった…と言うのがあって。 「久しぶりに、ポール・オースターでも読んでみるか」 と店頭で思ったんですが、考え…

語りえぬものについて、ひとは沈黙しなければ…:読書録「哲学と宗教全史」

・哲学と宗教全史 著者:出口治明 出版:ダイヤモンド社 消費税増税前に買い溜めした本の一冊。 今まで「積読」状態でしたが、stay homeで時間ができたので、手にとってみました。 感想をひと言で言えば、 「思ってたより、面白かった!」 宗教が生まれる前…

「個人」が責任を取るべきでない:NewsWeek誌「検証日本モデル」

6/2発売NewsWeek誌(日本版)。 西浦教授のシミュレーションに関する「ご自身の」解説、加えて「5/26」の専門家との対談が掲載されています。 十分に時間をかけることができるけど、タイムリーさには欠ける月刊紙や特集番組 即応性はあるけど、センセーショ…

細胞よりちっちゃいモンには興味がわかないことが判明w:読書録「若い読者に贈る美しい生物学講義」

・若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし 著者:更科功 出版:ダイヤモンド社 ネット記事で作者がウイルスに関する解説を書いてて、それが分かりやすかったんで、コチラもポチっ。 「若い読者」に関しては、<自分が若いと勝手に思ってる読者…

また歴史の影響を受けるのかもね:読書録「図書館巡礼」

・図書館巡礼 「限りなき知の館」への招待 著者:スチュアート・ケルズ 訳:小松佳代子 出版:早川書房 <オーストラリアの作家で、書物取引の専門家でもあるスチュアート・ケルズは本書において、地元オーストラリアの部族に伝わる口誦の図書館から、メソポ…

逆転のスッキリ!…だけじゃない:読書録「逆ソクラテス」

・逆ソクラテス 著者:伊坂幸太郎 出版:集英社 <伊坂幸太郎史上、最高の読後感。 デビュー20年目の真っ向勝負!> …の帯の煽りに引っ掛かりましてw。 でもまあ、これが結構…。 いや、僕は伊坂作品をそこまでは読んでないんで、「史上、最高の読後感」かど…

「愛媛県高校生徒会連合」…かぁ:読書録「鴻上尚史のもっとほがらか人生相談」

・鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 著者:鴻上尚史 出版:朝日新聞出版 鴻上さんのこの連載は時々ネットで回って来ることがあって、「丁寧に良い回答するなぁ」と感心してたんですが、今回は帯のブレイディみかこさん…

良くも悪くも「新本格派」:読書録「元年春之祭」

・元年春之祭 著者:陸秋槎 訳:稲村文吾 出版:ハヤカワ・ミステリ これ、消費税増税前に購入してたんですw。 積読状態から引っ張り出してきて、読了。 割と一気に読んじゃいました。 …なんで、面白いことは面白い。 本屋大賞翻訳小説部門第2位(2019年)…

かなり問題意識が広くて深い:読書録「ぼくが見つけたいじめを克服する方法」

・ぼくが見つけたいじめを克服する方法 著者:岩田健太郎 出版:光文社新書 ダイヤモンド・プリンセス問題で賛否両論巻き起こした岩田さんの新作。 便乗商法 …ってわけじゃないなくて、ほとんどはあの事件の前に出来上がっていたとのことです。もちろん言及…

瀧本さんがいたら、今を「チャンス」と捉えるんだろうなぁ:読書録「2020年6月30日にまたここで会おう」

・2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史・伝説の東大講義 著者:瀧本哲史 出版:星海社新書 2019年に47歳の若さで亡くなった瀧本さんが、2012年に東大で講義した内容をまとめた一冊。 講義の中で、瀧本さんは10代20代の若者をアジります。(毎度の通り…

withコロナ、afterコロナで政治はどう動くのか?:読書録「労働者の味方をやめた世界の左派政党」

・労働者の味方をやめた世界の左派政党 著者:吉松崇 出版:PHP新書(Kindle版) こちらのエッセイを読んでたら中で紹介されて手、ちょっと面白そうだったので。 <コロナを前にしたインテリの自己矛盾> https://cakes.mu/posts/29869 出版は2019年6月。 た…

アイドルが世界を変える:読書録「プロジェクトぴあの」

・プロジェクトぴあの<上・下> 著者:山本弘 出版;ハヤカワ文庫 「アイドルが世界を救う」 …だとマクロス(リン・ミンメイ)w。 本書の場合、正確には 「自分の夢を叶えるためにアイドルになった少女が、結果的に世界を変えちゃう」 …と言うお話。 ガチの…

いやぁ、笑った。長州がこの枠になろうとは…:読書録「いまどうしてる?」

・いまどうしてる? 著者:長州力 出版;ワニブックス ここ数日の長州のTwitterにほっこりさせてもらって、つい購入。 現役時代の長州はマジ怖かったけど、まさかこういう「枠」になろうとは。 ただ本人曰く、プライベートはこんな感じらしい。 YouTubeなん…

どこまで危機は深くなるか?でもそこに変革の希望もある:読書録「コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画」

・コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画 著者:冨山和彦 出版:文藝春秋(Kindle版) 産業再生機構を率い、数々の企業再生を手がけつつ、自らもローカル企業を経営する著者による「アフターコロナ」における経済復興論。 …と言っても2部構成になって…

新型コロナウイルスが「見立て」を全て変えてしまう可能性も…:読書録「中国が世界を撹乱する」

・中国が世界を撹乱する AI・コロナ・デジタル人民元 著者:野口悠紀雄 出版:東洋経済新報社(Kindle版) 5/6まで全文無料配信…ということで読んでみました。 概要はこの記事に書かれています。 <コロナとの戦いで見えた中国の本質的な問題> https://toyo…

読み終えて、「彼らを聴く」になってますw:読書録「彼らを書く」

・彼らを書く 著者:片岡義男 出版:光文社 Amazonから届いたとき、妻に 「新聞広告見たとき、買うと思ってた」 と言われました。 ええ、買いましたともさw。 この3人(一つはグループだけど)について言えば、片岡さんはバリバリの同時代人。 その思い出を……