鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録

シリーズ最終巻…かな?:読書録「風間教場」

・風間教場 著者:長岡弘樹 出版:小学館 ドラマ化された「教場」「教場2」、前日譚の「教場0」に続く、新作。 時系列的には「教場2」のあとになります。 「初の長編」とありますが、確かに全編を通底する「ネタ」はありますが、実質的には今までと同様に「…

「薬局調剤医療費」に焦点が当たるかな?:読書録「日本国・不安の研究」

・日本国・不安の研究 「医療・介護産業」のタブーに斬りこむ! 著者:猪瀬直樹 出版:PHP なぜ日本の景気が回復しないのか?世界経済の基調に遅れているのか? 色々な意見にはあるし、それぞれ「然り」とは思うんですが、その中に、 「将来への不安を抱えて…

(メモ)リベラリズムの終わり:民主党政権

「リベラリズムの終わり」では<リベラル政党>であった「民主党」の失敗についても論じられています。 「パイの増大」が前提となる「リベラリズム」において、民主党政権は「埋蔵金」を根拠に「まだパイは増やすことができる。従って、弱者への分配もまだ可…

僕には結構納得できる整理でした:読書録「リベラリズムの終わり」

・リベラリズムの終わり その限界と未来 著者:萱野稔人 出版:幻冬社新書 佐々木俊尚さんのFacebookで紹介されて興味を覚えて。 いやぁ、実に興味深く、自分としても「腑に落ちる」内容でした。 <リベラル派への批判が高まっているのも、根本的にはこのフ…

地方行政こそがキーになるかと:読書録「次世代ガバメント」

・次世代ガバメント 小さくて大きい政府の作り方 責任編集:若林恵 出版:黒鳥社 WIRED日本版の編集長を務めていた「若林恵」氏のムック本。 何かのブログ記事に少し紹介されてて、何気にポチッとしたんですが、これが面白くて…。 途中で中断するのがもった…

新たな「物語」(虚構)の指針として:読書録「時間とテクノロジー」

・時間とテクノロジー 「因果の物語」から「共時の物語」へ 著者:佐々木俊尚 出版:光文社 ユヴァル・ノア・ハラリは人類の進歩においては「虚構」(物語)が重要な意味を持つとして、「サピエンス全史」で産業革命を経て人間中心主義によって構成される<…

地政学上の「今」の確認:読書録「日韓激突」

・日韓激突 「トランプ・ドミノ」が誘発する世界危機 著者:手嶋龍一、佐藤優 出版:中公新書ラクレ 外交ジャーナリストと元・外交官による「地政学」的視点からの国際情勢分析。 3作目かな? なんかお互いを褒め合うスタンスがあって、チョットそれが気持ち…

ビジネス版「失敗の本質」:読書録「世界『倒産』図鑑」

・世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由 著者:荒木博行 出版:日経BP …と言うのは作者も当然意識してます。 「はじめに」に言及もされてますしね。 その理論的な整理は冒頭のチャート図で示されています。 「倒産の背景」を「戦略上の問題」と…

店を始める気はないんですけどねw:読書録「なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか」

・なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか 22年続くバーのマスターが人気飲食店オーナーに聞いた仕事と生き方のはなし 著者:林伸次 出版:旭屋出版 著者の林さんの文章はnoteで毎日読んで楽しませてもらってます。 その新作…と言うので、サポートのつもりもあ…

こう来るかぁ:読書録「Unnamed Memory」

・Unnamed Memory(Ⅰ〜Ⅲ) 著者:古宮九時 出版:KADOKAWA(Kindle版) 「このライトノベルがすごい! 2020」で書籍部門第1位になった作品。 芥川賞も直木賞も読まないけど、ここ2、3年、なんとなく本屋大賞とコッチは気になるという…w。 ラノベについては個…

Being Alive:映画評「マリッジ・ストーリー」

「カイロ・レン」(スター・ウォーズ)のアダム・ドライヴァー 「ブラック・ウィドウ」(アベンジャーズ)のスカーレット・ヨハンソン によるNetflixオリジナル作品。 「アイリッシュマン」に並んで、ショーレースにも顔を出してますね。 マリッジ・ストーリ…

「今」を考える:読書録「21レッスンズ」

・21レッスンズ 21世紀の人類のための21の思考 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ 訳:柴田裕之 出版:河出書房新社(Kindle版) 人類の歴史を、「虚構」「物語」(「共同幻想」と言ってもいいかな?)から解き明かした「サピエンス全史」。 現代を支配する「人…

梶原・真木兄弟の存在感が…w:読書録「レジェンド漫画家列伝」

・吉田豪のレジェンド漫画家列伝 著者:吉田豪 出版:白夜書房 プロ・インタビュアー吉田豪氏がベテラン漫画家にインタビューしたのをまとめた作品。 他で「本宮ひろ志」や「安孫子素雄」にもインタビューされてると思うんですが、それは収められてない…けど…

さて、最新作は…:読書録「ミヤザキ・ワールド」

・ミヤザキ・ワールド 宮崎駿の闇と光 著者:スーザン・ネイビア 訳:仲達志 出版:早川書房 アメリカの日本アニメ研究者による「宮崎駿」論。 個人的には<クリエイター>の個人史やトラウマなんかと<作品>を絡めて論じる評はあまり好きじゃないんですが…

ポジティブに未来を語…れてる?:読書録「答え合わせは、未来で。」

・答え合わせは、未来で。 著者:氏田雄介、小川哲、カツセマサヒコ、田丸雅智、長谷敏司、藤井大洋、宮内悠介 出版:日産未来文庫(Kindle版) 日産が作った「自動運転車」の未来を語ったSF短編集。 国内のSF作家7名(10作品)+編集者(名前は明かされてませ…

笑い事じゃないけど:読書録「大学改革の迷走」

・大学改革の迷走 著者:佐藤郁哉 出版:ちくま新書 友人のFacebookで紹介されてて、面白そうだったので購入。 中学生の子ども二人の父親でもありますし。 帯にご本人も書かれてますが、まずは分厚さにビックリw。(500ページ弱あります) ただ読み始めると…

ショートムービー(動画)がどこまで流行るかは「?」ですが:「TikTok最強のSNSは中国から生まれる」

・TikTok 最強のSNSは中国から生まれる著者:黄未来 出版:ダイヤモンド社 日本育ちで、元・三井物産社員、現在はバイドダンス(TikTokの運営会社)に勤めてる作者の「TikTok」紹介本。 …と言っても、バイドダンスに勤めたのは本書を書き上げた後のようです…

(メモ)「危機と人類」:日本の課題

ジャレド・ダイアモンド「人類と危機」第8章では「現代日本」が抱える課題について整理されています。 全体として読みがいのあるパートですが、個人的には以下の点に特に興味を惹かれました。 ①女性の活躍推進・超高齢化対策と移民 「人口減少」と移民政策っ…

(メモ)「2050年のメディア」:コンテンツとしての質の良い記事は必要とされている

本書の冒頭では渡邉恒雄氏の「嘆き」が紹介されています。 <「読売はこのままではもたんぞ」>(18年年初挨拶) ただトランプ政権の誕生以降、「フェイクニュース」が世界的な政治の重要イシューとなり、むしろ「質の高いニュース」(ファクトに基づき、高…

タイムリーでもある:読書録「2050年のメディア」

・2050年のメディア 著者:下山進 出版:文藝春秋 「危機と人類」「古典は本当に不要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。」と、ここのところノンフィクションは「アタリ」が続いていますが、本書が一番「面白かった」かもしれません。 (「危機と…

肯定派はマジで戦略を考え直した方がいい:読書録「古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。」

・古典は本当に必要なのか、否定論者と論議して本気で考えてみた。 編:勝又基、否定派:猿倉信彦・前田賢一、肯定派:渡部泰明・福田安典、司会:飯倉洋一 出版:文学通信 HONZで書評が出てて、面白そうなんでポチッと。 読み始めたら止まらなくて、1日で読…

まあ、こんな感じかもね:読書録「ネットは社会を分断しない」

・ネットは社会を分断しない 著者:田中辰雄、浜屋敏 出版:角川書店 民主主義を推し進め、補完し、強化していくことを期待されていたネットが、罵詈雑言と中傷に満ちた荒れ果てた世界となってしまった。 …という認識が、本当に正しいのだろうか、という点を…

(メモ)「危機と人類」:ドイツの戦後対応

第二次世界大戦後のドイツと日本の周辺諸国への謝罪の姿勢が大きく違う…と言うのはよく言われること。 ただこれについては僕は、 「ドイツに関してはヒトラーをはじめ主要権力者が死亡した<ナチス>に全てをおっかぶせ、一般国民は<ナチスの被害者>という…

(メモ)「危機と人類」:フィンランドの外交方針

「中国」と言う近隣の大国、「アメリカ」と言う保護国的位置づけの大国 この2大国との関係を「現実主義」的に処理していくことが今後の日本の地政学的な課題。 (特に近隣大国である「中国」は、 <覇権的な色彩を強めている> <朝鮮半島(韓国、北朝鮮)と…

AIに関しては倫理や道徳を考えなきゃいけないまでに現実的になってきたということかな?:読書録「AI以後」

・AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望 著者:丸山俊一+NHK取材班 出版:NHK出版新書 正直、「AI」に関する本はソロソロ遠慮しとこうかな、と思ってたんですけどねw。 本書はEテレで放送された「人間ってナンだ?超AI入門」の特別編を書籍化したもの。…

いやぁ、面白かった:読書録「危機と人類」

・危機と人類<上・下> 著者:ジャレド・ダイアモンド 訳:小川敏子、川上純子 出版:日本経済新聞出版社(Kindle版) 読み始めて、 「コレ?日本での出版向けに加筆された日本版?」 と思い、 読み終えて、改めて、 「日本版だっけ?」 それくらい「日本で…

「スマホ」は「ナイフ」か「包丁」:読書録「21世紀の『男の子』の親たちへ」

・21世紀の「男の子」の親たちへ 男子校の先生たちからのアドバイス 著者:おおたとしまさ 出版:祥伝社 子供たちとの「スマホ戦争」は依然として継続してて、戦線は拡大・硬直状態。 その件は別途書くかもしれませんがw、ちょっとしたキッカケがあって、そ…

「項羽と劉邦」がノイズになりました:読書録「蒲公英王朝記」

・蒲公英王朝記<巻ノ一、巻ノ二> 著者:ケン・リュウ 訳:古沢嘉通 出版:早川書房 「紙の動物園」のケン・リュウによる武侠小説。 「項羽と劉邦」をベースに、架空の世界での壮大な戦国絵巻を描いています。 「繊細なあの短編を描くケン・リュウが…」 と…

懐かしく、切ない:コミック評「CONFUSED!」

例によって、朝日新聞の書評欄でご紹介いただいた作品。 ストーリーは「Homecoming」というバンドのギタリスト(福富優樹)で、作画はイラストレーター(サヌキナオヤ)というコンビのようです。 不勉強にして、お二人とも知りませんでしたがw。 CONFUSED! …

世界観の余韻:読書録「祝祭と予感」

・祝祭と予感 著者:恩田陸 出版:幻冬舎(Kindle版) 映画(蜜蜂と遠雷)の余韻の中、 「原作を読み返すか」 とも思ったんですが、ちと長いw。 で、(多分映画の公開に合わせて出版された)このスピンオフ短編集を。 時間軸的には本編の前後のエピソード、全部…