鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

敵はフェラーリではなく…:映画評「フォードVSフェラーリ」

本当は劇場でみたかったんですけどね。大音量で。 ま、外出自粛中に「ヘッドフォン大音量」で観ました。 既に色々な表で言われてる通り、「VSフェラーリ」という題名だけど、実際の敵は「フォード内部の官僚組織」。 そして史実の通り、 「フェラーリとの勝…

311の宿題:読書録「ワン・モア・ヌーク」

ワン・モア・ヌーク 著者:藤井太洋 出版:新潮文庫 本書の舞台は2020年3月。 出版は2020年2月。 解説によると連載は2015年〜2017年とのことです。 連載時には「近未来」だったけど、出版時には「リアルと並行するタイムテーブル」だった訳ですね。 それが「…

マイルスの生涯をカバーしてるとは思ってませんでした。:映画評「マイルス・デイビス:クールの誕生」

題名が題名なんで、マイルスの精々60年代くらいまでをカバーしてる作品かと思いきや…。(一番「人気」のある時代でもありますがw) 生まれてから逝去するまでをフォローした伝記ドキュメンタリーでした。 「あの波乱万丈な人生を2時間弱やれるものなのか」 …

「アフターコロナ」の指針として:読書録「シン・ニホン」

・シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 著者:安宅和人 出版:NewsPicks出版 「イシューからはじめよ」の作者による「日本の未来像」への提言書。 僕は2週間くらい前からボチボチ読んでたんですが、その間に「新型コロナウイルス」で日…

映画としては今ひとつかも…:映画評「コンテイジョン」

新型コロナウイルスの感染騒動で「感染についての描写が参考になる」との話も出ている映画。 公開時、スティーブン・ソダーバーグ監督作品ということで気にはなってたんですが、なんとなく今まで見てなかったんですけどね。 まあ、どうですかね〜。 映画とし…

続きが気になるけど…:読書録「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」

・シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 著者:高殿円 出版:ハヤカワ文庫 ベネディクト・カンバーバッチの「シャーロック」もあって<ホームズ・パスティーシュ>は映像化・小説・マンガと活況。 で、その中の一作。 まあ、色々ユーウツなことが多い昨今なので…

萩尾望都のレコードが聴いてみたいw:コミック「薔薇はシュラバで生まれる」

・薔薇はシュラバで生まれる 【70年代少女漫画アシスタント奮闘記】 著者:笹生那実 出版:イーストプレス ご自身も少女漫画家をされてつつ(30代で一度引退)、いろいろな先生のもとでアシスタントもされてた作者の回顧エッセイ。 アシスタントものって、ち…

「スペンサー」シリーズとして観ちゃいけない:映画評「スペンサー・コンフィデンシャル」

マーク・ウォールバーグ主演のNetflixオリジナル。 ロバート・B・パーカーのあの「スペンサー・シリーズ」の映画化。 …なんですがねぇ。 う〜ん、これをスペンサー・シリーズとしては…。 まあ、マーク・ウォールバークの「スペンサー」の方は百歩譲るとして…

ある意味、トンガった意見をお持ちのお二人w:読書録「最後の授業 完全版」大林宣彦、西原理恵子

・最後の授業 完全版 大林宣彦 ・最後の授業 完全版 西原理恵子 出版:主婦の友社 NHKで放映した「最後の授業」を書籍化した2冊。 …って番組の方は見てないんですけどw。 まあ、当たり前の話ですが、「相変わらずですなぁ」って感じではあります。 西原さん…

「批評」に力を取り戻せるか?:読書録「遅いインターネット」

・遅いインターネット 著者:宇野常寛 出版:幻冬舎 単に机上での「批評」だけではなく、具体的なアクションを伴った批評活動を続ける作者が、<アラブの春>や<トランプ現象>を踏まえて、「ポピュリズム」に毒された「民主主義」を再起動させるさせるため…

「大江戸捜査網」も「ミッション・インポッシブル」も大好きです:読書録「大江戸ミッション・インポッシブル」

・大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ・幽霊船を奪え 著者:山田正紀 出版:講談社文庫 題名が「ミッション・インポッシブル」で帯に踊るのが「大江戸捜査網」。 作者のベテラン作家・山田正紀氏もわりと好きなので、ホイホイと手に取りましたw。 …

自民党本部主催の講義がベースというのが驚き:読書録「日本近現代史講義」

・日本近現代史講義 成功と失敗の歴史に学ぶ 編著:山内昌之、細谷雄一 出版:中公新書 <本書は2015年12月から2018年7月まで、自由民主党本部で行われた「歴史を学び未来を考える本部」での講義をもとに、その内容を新書形式にまとめたものである。> とい…

バリー・シールの裏表:映画評「マクマホン・ファイル」

アン・ハサウェイ、ベン・アフレック、ウィレム・デフォー出演のNetflixオリジナル。 豪華出演陣なんだけど… 海外評やネット評を見るとズタボロw。 まあ基本的にイラン・コントラの知識がないとキツいってのがありますが(僕もあんまりない)、「今、コレ?…

第11回は東京だけだったのね:村上RADIO第12回

2週続けての村上RADIO…と思ったら、1回はtokyoFMのみでした。「う〜ん、エリアフリーにこのためにするのもな〜」と思ってるうちに次の週になっちゃいましてw。 例によって詳しい内容はHPにアップされてます。 前回のもアップされてますから、フォロー出来ま…

中年ど真ん中のスーさんの話を、老年が見えてきた僕が読む。:読書録「これでもいいのだ」

・これでもいいのだ 著者:ジェーン・スー 出版:中央公論新社 ここんところ対談集が多かった気がしますが、久しぶりのエッセイ集。 まあ昼帯のラジオ番組やってますからねぇ。 忙しいんでしょう。 僕にとってスーさんのエッセイは、 「少し年齢が下の世代の…

これからの世界には「哲学」が必要だとは思ってます:読書録「世界史の針が巻き戻るとき」

・世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか 著者:マルクス・ガブリエル 訳:大野和基 出版:PHP新書 「未来の分岐点」を読んだ時も、ガブリエルさんの言ってることチョット理解が… だったんですが、本書は現実世界との関わりの中…

暴走っぷりには呆れるけど、新味もあって楽しめます:読書録「森の捕食者」

・生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者 著者:アンドリュー・メイン 訳:唐木田みゆき 出版:ハヤカワ文庫 「生物学者」というか、正確には「生物情報工学者」。 「生物学」のデータをベースに、IT技術を駆使して、「パターン」を導き出す…ってな感じでしょう…

軽々しく「感想」を書くものでもないかなぁ:読書録「上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!」

・上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください! 著者:上野千鶴子、田房永子 出版:大和書房 ここのところ、「女性」にスポットを当てた本を読む機会がなんとなく増えてるんですよね。 いちばんの理由は「中学1年生の娘がいる」ってのが背景でし…

ミュージカル&顔芸:映画評「ヲタクに恋は難しい」

僕はコミック1巻を読んだくらいですが、僕以外の家族(妻・息子・娘)はコミックの大ファン。 …と言うことで、家族で観に行きました。 まあ、「福田監督作品らしいなぁ」ってとこですかね。 ただ「ミュージカル」なんで、毎度の「ぬるすぎ感」(w)はチョッ…

観念(正義)が暴走すると、とんでもないことに:読書録「独ソ戦」

・独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 著者:大木毅 出版:岩波新書 「戦争は女の顔をしていない」(コミック版)を読んで、背景となる「独ソ戦」のことが気になって、積読本の中から引き出して来て読みました。 いやぁ、ほんと気が重くなるような、スケールの大きな「歴…

現代的にして、「本格」ミステリ:読書録「メインテーマは殺人」

・メインテーマは殺人 著者:アンソニー・ホロヴィッツ 訳:山田蘭 出版:創元推理文庫 前作の「カササギ殺人事件」は昨年のミステリーランキングを席巻しましたが、本作もまた「このミス」はじめ4つの年末ミステリランキングで「1位」という快挙とか。 っつ…

現場路線で行くのかしら?:読書録「消えた警官」

・消えた警官 著者:安東能明 出版:新潮文庫 「撃てない警官」シリーズ最新刊。 チャラいが凄腕の刑事(上河内)が前作から登場しての2作目。 「失踪した警官」を縦糸とした連作短編となっています。 上河内の登場で「刑事ドラマ」としての展開は充実した一…

「梅木は論外やわ〜」と息子:コミック「あした死ぬには、」

う〜ん、どこで紹介されてたのか? 朝日の書評じゃなかったような気がするんだけど… 42歳、独身、映画宣伝会社勤務。 このヒロインを中心に、同級生(パート主婦、引きこもり)のエピソードが挟まれる形式になっています。 割と女性特有な部分(身体的、心理…

モラルはない(殺し屋なので):読書録「殺し屋、やってます。」

・殺し屋、やってます。 著者:石持浅海 出版:文春文庫 表の稼業が経営コンサルタントの「殺し屋」が、依頼された案件にある「ちょっとした謎」を解く…と言うスタイルの短編集。(7篇収録。うち1篇は主人公が「殺し屋」じゃないんで、番外編と言ってもいい…

まあ、結論は身も蓋も…:読書録「しらふで生きる」

・しらふで生きる 大酒飲みの決断 著者:町田康 出版:幻冬舎 30年間毎日飲み続けた著者が、4年間禁酒を続けている。 …ことについて語った作品。 結構、評判になってる…ような気がしますw。 ただまあ、肝心の「理由」は「よく分かんない」んですよねぇ。 酔…

悪魔の取引…?:映画評「アルキメデスの大戦」

AppleTVのラインナップで何となく目についちゃって、ポチッとレンタルw。 まだ原作は連載が続いてるはず。 それをどう言う風に…と思ったら、 「なるほどね」。 作品としては「オチがついた」形になってます。 原作は読んでないんで比較はできませんが、個人…

ストーリーは完全にミニシアター系:映画評「失くした体」

またもやNetflixオリジナルw。 フランスのアニメです。 アカデミー賞候補に入ってるのを知って、観てみる気になりました。 1時間半、ないですしね。 ストーリーは「ミニシアター」っぽい、地味で曖昧なところがあるけど、味わい深い感じ。 その「物語」を、…

「こう来るか〜」って感じ:ドラマ「ドラキュラ」

またもやNetflixオリジナル。 ベネディクト・カンバーバッチの「シャーロック」の製作陣によるブラム・ストーカー「ドラキュラ」の翻訳です。 1話1時間半で3話で構成されています。 正直最初は、 「う〜ん、このギトギトおっさん系の<ドラキュラ>はどうよ……

話がデカくなってる:読書録「清明 隠蔽捜査8」

・清明 隠蔽捜査8 著者:今野敏 出版:新潮社 隠蔽捜査シリーズ最新作。 2作目から務めていた「大森署長」から、神奈川県警の「刑事部長」に異動しての「新章」開始、となります。 大森署からの異動早々に(当日w)発生した殺人事件を警視庁(伊丹刑事部長)…

第2シーズンが楽しみ:ドラマ「ウィッチャー」

原作は未読、ゲームも未プレイ。 こう言うジャンルが盛り上がるキッカケになったと言われている「ゲーム・オブ・スローンズ」は第1シーズンの2話くらいで離脱w。 …くらいの僕が観ての感想です。 またもやNetflixオリジナル。 正直、前半はダルイ。 個々のキ…