鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「パク・セロイ」の呪い:ドラマ評「梨泰院クラス」

「愛の不時着」と並んで、Netflix公開で上位を走る韓国ドラマ「梨泰院クラス」。 ようやく観ました。 「愛の不時着」の沼に思いの外、長く浸かってたので、手を出すのに躊躇してたんですが、見始めたら、こちらも一気でしたw。 ストーリーとしては「愛の不時…

シャーリーズ・セロンが「男前」過ぎるw:映画評「オールド・ガード」

それに尽きる、Netflixオリジナル映画。 Netflixオリジナルは「当たり/外れ」が激しいですがw、アクション映画では「タイラー・レイク」と本作は「当たり」。 これをストリーミングで気軽に見れるってのは、ほんとありがたい。(もちろんアクションなんで映…

ドラマチックじゃないからこそのインパクト:読書録「82年生まれ、キム・ジヨン」

・82年生まれ、キム・ジヨン 著者:チョ・ナムジュ 訳:斎藤真理子 出版:筑摩書房 「こりゃ、簡単に感想を書ける本じゃないなぁ」 …ってのが読後の第一印象。 今もそう思ってて、チャントした感想が書ける気がしません。 82年生まれのヒロインの「人生」を…

新趣向の解説書?:読書録「フラウの戦争論」

・フラウの戦争論 著者:霧島兵庫 出版:新潮社 「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」 …のクラウゼヴィッツの「戦争論」が書かれる過程を小説仕立てで追いながら、「戦争論」の概要を解説する構図になっている作品。 クラウゼヴィッツ自身が経…

これは、ちょっと…:映画評「ルパン三世 The First」

ルパン三世、初の3DCGアニメ。 監督はCG職人の山崎貴。 山崎監督は「ドラえもん」の3DCGもやってて(Stand by me)、その時の印象は、 「まあ最大公約数的に上手くまとめてるかな?」 って感じだったんですが、さてルパンの方は… 結論から言うと、僕は「ダメ…

初、韓流ドラマ。ファンタジーですw:ドラマ評「愛の不時着」

なんかNetflixのランキング1位にずっと出てくるし、流行ってるようだから、1話くらいみてみるか 美男美女のシリアスメロドラマかと思ってたら、コメディやん、これ。 主人公もヒロインも、美形やけど、どっか間抜けな感じがあるなぁ。まあ、好感は持てるけ…

これはナカナカ整理しづらい本…:読書録「国のために死ねるか」

・国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 著者:伊藤祐靖 出版:文春新書(Kindle版) 「邦人奪還」を読んで、先立つ著作を読んでみたくなりまして…。 まあ本書の評判は以前から聞いてはいたんですけどね。 「題名がムチャ<右>っぽいけ…

フツーに面白い:読書録「合理的にあり得ない」

・合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 著者:柚月裕子 出版:講談社文庫 読むなら映画化された「孤狼の血」あたりがいいのかもしれませんが、なんかチョット重そうな感じがしたんでw、ここら辺から。 罠に嵌められて弁護士資格を剥奪された美人探偵と、東…

現場の矜恃を「政治」が押し潰す:読書録「邦人奪還」

・邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき 著者:伊藤祐靖 出版:新潮社 元・自衛隊特殊部隊員の著者が描く近未来シミュレーション。 「尖閣島」を巡る「中国」との暗闘を序章として、北朝鮮でのクーデター騒動の最中、危機にさらされた拉致被害者の「奪還作戦」…

まだそこまで怖くない:読書録「ゴーストハント1  旧校舎怪談」

・ゴーストハント1 旧校舎怪談 著者:小野不由美 出版:角川文庫 そもそもは「十二国記」の新作(白銀の墟玄の月)読もうかなぁと思ってたんですよね。 ただ4巻もあるし、シリーズの流れもスッカリ忘れちゃってるし、じゃあ読み返すとすると、これまた沢山読…

イスラム教の勉強として:読書録「ムハンマド」

・ムハンマド 世界を変えた預言者の生涯 著者:カレン・アームストロング 訳:徳永里砂 出版:国書刊行会 出口治明さんの著作を読んで、「もうちょいイスラム教について勉強せんとな」と思って手に取った作品。(出口さんの紹介本です) 宗教学者がイスラム…

長いシリーズには向かないですね:読書録「変幻」

・変幻 著者:今野敏 出版:講談社文庫(Kindle版) 「同期」「欠落」と続いてきた「同期」シリーズの最終巻。 2作目まで読んで、3作目が出版されたのを見落としてたんですが、amazonのキャンペーンの中で見つけて購入。 捜査一課・公安・特殊班に配属された…

生産性の高い「Lの世界」を日本に根付かせるために:読書録「コープレート・トランスフォーメーション」

・コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える 著者:冨山和彦 出版:文藝春秋(Kindle版) コロナ禍において、いち早く「afterコロナ」を視野に入れた著作「コロナショック・サバイバル」を出版した作者が、「本編」と位置付けて続け…

逃げ切り世代の挽歌…って雰囲気も:読書録「ワイルドサイドをほっつき歩け」

・ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち 著者:ブレイディみかこ 出版:筑摩書房 「労働者階級の反乱」(光文社新書)で、 労働者階級のEU離脱への賛同は、「移民問題」よりも、緊縮財政が続いて社会福祉制度が貧弱化し、新自由主義のよ…

このタイミングでのお気楽ミュージック:村上RADIO第15回

この間、stay home 特番やったばっかりなのにw。 ま、今回もstay homeバージョンのようです。 毎度の丁寧な書き起こし(HP)はこちら。https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/ 60年代前半、公民権運動が激しくなり、音楽シーンもビートルズの登場で一変する前の…

「ジョーカー」の席はない:映画評「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」

ジョーカーの彼女…がハーレイ・クインのアイデンティティ。 そこを突いた作品。 つまりは「自立」「依存からの脱却」がテーマになるわけです。 そこに「抑圧された女性」と言うテーマも重なって、ラストは「女vs男」の大乱闘。 チョット分かり易すぎる構図で…

2時間35分。でも長さは感じさせません。:映画評「ザ・ファイブ・ブラッズ」

「I’m not your negro」に続いて、「人種差別」について考えている妻の希望でのチョイス。 スパイク・リーの新作で、Netflixオリジナルです。(金曜日公開) しかし、寝る前に夫婦で観るには重すぎる作品でしたw。 とは言え、「I’m not your negro」とは違っ…

揺り戻しが来てる感じもあります:読書録「グローバル資本主義vsアメリカ人」

・グルーバル資本主義vsアメリカ人 著者:篠崎匡 出版:日経BP コロナ禍からBlack Lives Matter に大揺れしているアメリカ合衆国の現状を再勉強してみようと思って購入した作品。 山本一郎さんのブログからピックアップしましたw。 「日経ビジネス」電子版で…

Tシャツ、好きなんですけどね:読書録「村上T」

・村上T 僕の愛したTシャツたち 著者:村上春樹 出版:マガジンハウス 村上春樹が持っているTシャツを写真で紹介しつつ、まつわるエピソードを綴る…と言うだけの一冊。 特に何かドラマチックな事件が起こるわけでもないし、なんらかの「人生哲学」をここから…

悪くはないんだけどなぁ:ドラマ評「オルタード・カーボン シーズン2」

Netflixオリジナルドラマのシーズン2。 2月にアップされてたのをようやく見ました 主人公の役者がシーズン1と交代していますが、これは設定上、当たり前。 むしろシーズン1のキャラが思ってた以上に登場するのに、個人的に驚きました。「ヨエル・キナマン」…

「初の人生指南」って売りだけど、基本はいつも通りw:読書録「還暦からの底力」

・還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方 著者:出口治明 出版:講談社現代新書(Kindle版) stay home用に購入(DL)した作品。 「還暦」にはまだありますが、「準備期間」も必要でしょうしw。 …とか言って、結局読んだのは緊急事態宣言明けなんですけど…

お気楽に:読書録「ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を」

・ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を 著者:太田忠司 出版:創元推理文庫 「氷の女王」の異名を持つ敏腕女刑事(警部補)と、その夫でイラストレーター兼主夫のコンビによる短編推理シリーズ。 このシリーズは息子が気に入ってます。 多分、4作目。 ま…

ワンス・アポン・ア・タイム…:読書録「ブルックリン・フォリーズ」

・ブルックリン・フォリーズ 著者:ポール・オースター 訳:柴田元幸 出版:新潮文庫 本書を読む気になったのは、主人公が「60歳」間近の同年代だった…と言うのがあって。 「久しぶりに、ポール・オースターでも読んでみるか」 と店頭で思ったんですが、考え…

主人公たちの<泣き>がいいw:映画評「EXIT」

昨年度、韓国で最大ヒットした作品かな? 宇多丸さんの評を聞いて、面白そうだったのでレンタルしました。 うん、面白かったです。 コメディ&デザスタームービって感じですかね。 テロで有毒ガスが蔓延するビル街から脱出を図る男女二人を追いかけています…

僕に語れることはあるのだろうか?:映画評「私はあなたのニグロではない」

Black Lives Matter運動の激しさを見て、妻が「黒人差別について勉強したいから」と言うことでレンタルして観た作品。 黒人作家ジェームズ・ボールドウィンの視点から、交流のあったメドガー・エヴァース(ミシシッピの黒人運動の指導者)、マルコムX、キン…

少しずつ「自分」を見つける:映画評「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」

Netflixオリジナル。 事前知識としては「LGBTQ版シラノ・ド・ベルジュラク」。 まあ、基本的枠組みはその通り。 でも、落とし所は…。 いい映画でした。 アメリカの田舎町。 出口のない閉塞感を感じる高校生。 …と来ると「フットルース」?w でも本作で登場人…

シャーリーズ・セロンが「イケメン」過ぎw:映画評「ロング・ショット」

シャーリーズ・セロンが大統領を目指す国務長官を、セス・ローゲンが彼女の幼なじみで「イケテナイ」ジャーナリスト(失業中)を演じるラブ・ロマンス。 この「逆転シンデレラ」がキモな訳ですね。 まあ、楽しい映画でした。 日本の版のポスターは「フツー」…

語りえぬものについて、ひとは沈黙しなければ…:読書録「哲学と宗教全史」

・哲学と宗教全史 著者:出口治明 出版:ダイヤモンド社 消費税増税前に買い溜めした本の一冊。 今まで「積読」状態でしたが、stay homeで時間ができたので、手にとってみました。 感想をひと言で言えば、 「思ってたより、面白かった!」 宗教が生まれる前…

「個人」が責任を取るべきでない:NewsWeek誌「検証日本モデル」

6/2発売NewsWeek誌(日本版)。 西浦教授のシミュレーションに関する「ご自身の」解説、加えて「5/26」の専門家との対談が掲載されています。 十分に時間をかけることができるけど、タイムリーさには欠ける月刊紙や特集番組 即応性はあるけど、センセーショ…

いや、もう、サム・ロックウェルが最初っから最後まで…:映画評「ジョジョ・ラビット」

スカーレット・ヨハンソンが良いだろうなとは思ってたんですよ。 実際良かったし。 空想の「アドルフ」も良いしね。 しかしここまで「サム・ロックウェル」に持ってかれるとは予想してなかったw。 ある種のファンタジーではありますね。 戦争の悲惨さや非情…